
住宅性能評価とは、簡単に言えばその家がどれくらい住みやすい住宅かを客観的に数値で示したものということができます。
ただ、性能という言葉からも想像はできることですが、これは広さの観点は一切含まれていませんし、間取りについてもほとんど無関係と言ってよいです。
広さや間取りなどは、一般の人がその住宅をチェックしても明らかに分かることです。
あえてそのような要素について別途客観的に数値化する必要性など感じられません。
そういった点ではなくて、住みやすさに直結するけれども一般の人にはその程度が一見して分かりにくいものについて、参考のために数値化することが住宅性能評価の目的の一つです。
例えば最も基本的な評価の中には耐震性能が含まれます。
日本は地震大国でもあり、どこに住んでいても地震災害を受ける可能性がありますから、どれくらい揺れに強いのかは気にする人が多いはずです。
この評価値が高いほど、大震災が起こっても倒壊したりしないことが期待できるわけです。
また、意外に思われるかもしれませんが揺れに強いということは構造がしっかりしているということでもあり、台風などの強風とか屋根への積雪などに対しても同じような尺度で強いと考えられます。
他の要素としては例えば断熱性能が高ければ冷房や暖房のききも良く省エネルギーで快適に暮らせると考えられますし、住宅に対しては昔から日当たりの良さを求める人が多いことも疑いのないところです。